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2019年12月25日水曜日

キングコング西野さん『えんとつ町のプぺル』アニメ映画化 実力派『STUDIO4℃』製作

42万部を超えるヒット作となったキングコングの西野亮廣さんの絵本で『えんとつ町のプぺル』のアニメ映画化されると報道されました。東宝と吉本興業の共同配給で制作は『STUDIO4℃』が手がけるとのこと。



STUDIO4℃』と言えば、『鉄コン筋クリート』、『海獣の子供』等映像に関しては実力派のスタジオ。上記2作の予告編がyoutubeにありましたので、キャラクターの躍動感をぜひご覧頂きたい!





キャラクターデザインは懐かしのポポロクロイス物語の福島敦子さんで雰囲気ピッタリです!

現在出版されている絵本は10章構成の3~5章とのことで、ストーリーの厚みが増すことは間違いないかと。

以前から「打倒ディズニー!」と宣言した西野さんに最初に聞いたときは、どうするんだろう…と思っていましたが、強力な製作体制で期待は高まります!



暗いイメージはディズニーの文化搾取の贖罪『アナと雪の女王2』

『アナと雪の女王2』
ネタバレ多少含みます。



ディズニー偉い!!!


そんな映画でした。

エルザがなぜ魔法を使えるのか?

両親が隠してた秘密は何なのか?

という話ですが、
本質的にはアメリカの過去の過ちと今やるべきことを描いた話。

このアメリカの話を女性の価値観を牽引してきたディズニープリセンスシリーズでやるというディズニーの覚悟がすげー。。と思うのです。

舞台は秋となっていますが、雪がテーマの"アナ雪"の世界の一つ前の季節、つまり前世代の象徴。

自然を愛する国外の村の人々はネイティブアメリカン。

信頼構築を装い侵略するのはイラク戦争。

村の為と築いたダムは国を隔てるメキシコの壁。

過ちを犯した先祖はいなくなり、過去を清算する子供世代は今のアメリカの子供たち。

そんな子供たちに届けるべきメッセージは、"すべては変わってしまったかもしれないけど、愛が必要なことは変わらない。Do the next right thing!(今できる正しいことをしよう!)"

羊の皮を被った狼的なメッセージが濃厚な映画です。

で、親なき子世代として国を背負う覚悟をしたアナとエルザだからこそできた話で、やはり2で語るべき話だったなぁと思うのです。

この見方には1つ飛ばしているところがあって、魔法共に生きた民はサーミ人と呼ばれるスカンジナビア半島の民族がモデルなんだそうです。

で、アナ雪2の王国が進行して支配という流れが、実はディズニーにおけるヨーロッパの文化を土台としたプリンセスシリーズの構築からの著作権の主張。これはつまり、文化搾取なわけで、今回のアナ雪2でその文化搾取に対する反省となっているわけです。

本作に関してサーミ人を尊重して表現すること約束する契約までされているようです。
そんなサーミ人を描いた『サーミの血』鑑賞済みだったのになぁ。。全然頭になかったです。。

で、この文化搾取こそアメリカの現状なんじゃないかというのは、自分の拡大解釈かも知れませんが本作のテーマにあえて選んだことは無関係ではないでしょう。

創始者のウォルト・ディズニー、第二次黄金期を築いたジェフリー・カッツェンバーグ、ピクサー合併と新しい女性の価値観したジョン・ラセター。

そして、政治的なメッセージまで踏み込んだ現在のディズニーを率いるジェニファー・リー。ディズニー第4世代かなり政治的にも文化的にも攻めてて今後も楽しみです。

これを実写でやれば、あまたの戦争映画やドキュメンタリーと同じで重く暗い映画になるところを、子供にも伝わるように美しく、楽しく、希望を持てるように描いたことがすごい。

劇中でオラフが子供と戯れながら、

「子供と戯れるのはいい!未来は良くなる!」(うる覚え)

という言うように、未来へのメッセージを伝えるという覚悟がないとできない作品だと感じました。

映像も音楽も素晴らしい!特にアナの表情と水の表現がまた一段とクオリティーが上がっている。枯葉3枚でそこにキャラクターがいるように思わせるのもディズニーのお家芸。。素晴らしい。

壁なんか作ってる場合じゃないというディズニーの意思が伝わる良作でした。

©Disney



2020年公開!絶対に幸せになれるピクサー作品『2分の1の魔法』と『Soul』

ピクサー新作は
2020年3月公開の『2分の1の魔法』

魔法の失われた世界で死んだ父を探す話。


つまり、原点回帰と人生の意味を探す話。


で、こちらの予告編は
2020年6月公開の『Soul』
魂の話。

つまり、人生の始まりと終わりの話。

2020年は様々な作品で人生を描いてきたピクサーの集大成的な年になると予想しております!



これを見れば間違いない!2019年映画総評

誰に言われるでもなく年間100本映画を見続ける。

意識し始めたのは10年以上、記録付け始めて8年。


今年こそは100本いかないんじゃないか。。。


と思っていましたが本日時点で110本。

ということで、スターウォーズも見ましたし、今年見た(今年公開ではありません)おすすめできる映画をまとめます。

★は個人的に今年を代表する映画。時間の無い方はとりあえず★の映画を見ると2019年映画見たよ!って感じになると思います。


『ホテル・ムンバイ 』
憎しみの連鎖を断ち切るために敵を作らず悲劇を描く、現代風のテロ映画。

『ファースト・マン』
デミアン・チャゼル監督が夢と呪いと孤独を描いた『セッション』『ラ・ラ・ランド』の延長としてみると面白い。映像面も素晴らしく、感じたことのない宇宙船内の閉塞感、恐怖感。

『アス』
マイノリティーをテーマにしたホラー作品。怖いけど、しっかり笑える。そんで社会派。ジョーダン・ピール次回作も期待。

『ジョーカー』
アメリカンニューシネマの再来。この作品が刺さるくらい疲弊している社会。この次が重要。じゃあ、どうするかを考えさせるのがこの作品の素晴らしさ。

『トイ・ストーリー4』
続編だからこそ出来る厚みのあるストーリー。この話の寂しさは現実。キャラクターに命を与えるという事はそこに終わりがあるという事を教えてくれる作品。

ところで、アメリカの映画界をみると『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『アイリッシュマン』では、かつての映画界を顧みるような作品が登場し、『スターウォーズ』『アベンジャーズ』がひと段落して"ディズニー"のアニメ部門も監督交代。『トイストーリー4』から『アナ雪2』で"過去"との決着とこれからが描かれる。

一つの時代の終わりと向き合い、新しい価値観を提示しようと努力しているような作品が多い年ではないかと感じました。

邦画は『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を見れば今年が閉まるかなぁ。。。

■ アメコミ
ジョーカー★
アクアマン
アベンジャーズ:エンドゲーム

■ アクション
スノーロワイヤル

■ドラマ
ファースト・マン ★
グリーン・ブック
ノクターナル・アニマルズ
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド★
アイリッシュマン
ホテル・ムンバイ ★
ゲティ家の身代金
バジュランギおじさんと小さな迷子
ファントムスレッド

■ ホラー
アス ★

■アニメ
トイ・ストーリー4★
スパイダーマン:スパイダーバース
アナと雪の女王2

ある意味これこそ!スターウォーズ!『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』

極力ネタバレ無しで書きますが、情報無しで見たい方は見ないで!


以下、感想



前作エピソード8ではライアン・ジョンソン監督が限られた人間の英雄談という路線を外れて、スターウォーズのお約束をぶっ壊したことで、ついに誰もが英雄になる可能性を秘めたシリーズになったのだなぁ~。


これも時代か~。

などと感慨深かったのですが。。

本作とエピソード7を担当した J・J・エイブラムス監督が職人的にスターウォーズの仕事をこなした作品という感じがしました。

スターウォーズの要素をレゴブロックの様に組み合わせた様な印象。

この作品を通して、何を伝えたいのか良く分からなかった。。。

有志の感想を聞いても、賛否両論。

エピソード4からの思い入れの強い方は本作に好意的な感想を持たれているようです。

個人的には、最後の方で、わーっと、壮観で凄く好きなシーンがあるので、全面否定ではないですが、、、やはり、現代を象徴するような新しい価値観の提示をしてくれたらうれしかったかなぁ。。。

。。。みたいなことを永遠と語る事が出来るのがスターウォーズ!という感じがして、結局やっぱ好き!!

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ポスタービジュアル

2019年12月4日水曜日

ペンギンの楽園『長崎ペンギン水族館』

長崎のペンギン水族館に行ってきました。

ペンギンの様に何も考えたくない。。。

という事もないのですが、

ちょいと最近疲れてるので癒されました。。

『長崎ペンギン水族館』
〒851-0121 長崎県長崎市宿町3−16
095-838-3131
https://maps.app.goo.gl/q2iaFkzLkaX36zmE6


『豊洋丸』 豪華しらす丼を堪能!!

先々週くらいに大分県は佐伯市にいきましてしらす丼を食べました。

何も無い漁師町のプレハブ店舗。

だけど賑わうしらす丼のお店。


ブリがデカい!
ご飯が見えない!!

これで1300円くらいだったはず。

本当に何も無い場所ですが、
お近くに立ち寄ることがあればぜひ。

豊洋丸(しらす)
〒876-1401 大分県佐伯市米水津大字浦代浦680
0972-35-6959
https://maps.app.goo.gl/RELfZhaoX2TxQQcg9

2019年11月6日水曜日

毎年の緊張。。。『JAZZピアニスト上野香織コンサート』

福岡県北九州市のリバーウォーク中劇場で開催されるJAZZピアニスト上野香織さんのコンサートで写真撮影を担当させて頂きました。

風景写真と違って、来場されているお客様にご迷惑をおかけしないように静かに移動しながら、それでも演奏者の一瞬の表情を見逃さないように撮影するのは本当に緊張します。

撮影担当は今年で5回目(多分)となりますが、今年は凄く上質で楽しく心地よく、録音して何度も聞いていたいような演奏でした
😊😊
各人の個性が光ってJAZZ楽しい!そんな印象のコンサート

また次回も演奏楽しみです!














2019年10月28日月曜日

キレる姿も秀逸なブラックコメディー『スノー・ロワイヤル』

『スノー・ロワイヤル』
除雪作業員のリーアム・ニーソンが復讐する話。

面白かったー!!

『96時間』の焼き直しかと思ったらブラックジョーク満載!


ほとんどコメディー映画といってもいい。

でも、雪山の景色が綺麗で、除雪車を使った見せ場も面白い!

シティーマフィアとネイティブマフィアの抗争は『スナッチ女性警官が出てくるのは明らかに『ファーゴ

ノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』のリメイクだそうで、こちらはAmazon Primeで見れるようなので、見てみようかな。

どんどん人が殺される映画ですが、
映画としての楽しさ満載の良作です!















2019年7月13日土曜日

人生の意味付けは自分で出来る!『トイストーリー4』

傑作!!!

正直トイストーリーシリーズにはそんなに思入れないのですが、これはディズニー・ピクサー作品の文脈でも、また新しい境地に達した傑作です!!!

トイ・ストーリーシリーズはこれまでの3作品で以下のような価値観の提示を行ってきました。

1作目:おもちゃと遊ぶこと
2作目:おもちゃの本当の幸せ
3作目:おもちゃの継承

これらは全て"おもちゃ"で表現されていますが、本質的には"人生"を描いており、トイ・ストーリー3では、すべての子供を喜ばせるおもちゃが次の世代へ引き継がれるという完璧な着地をしており、いま続編を作るというのは大変なリスクを伴うわけです。

しかし、映画評論家が"本作でディズニー・ピクサーが存在する限り作られるシリーズになる可能性が高い"

とコメントしており、自分も同感。

なぜ、トイ・ストーリーを作り続ける必要があるのかというと、先ほど述べた通り、この作品には人の生き方に対する価値観を提示するという属性があり、1~3作目で提示した一つの幸せの方向性だけでは語ることが出来なくなってきたからだと思われます。

これまでは"おもちゃは子供のために存在する"

価値観を軸に物語が展開されてきましたが、果たしてその使命だけが生き方なのか??

今回は主要なキャラクターの価値観が異なります。

■ウッディー(主人公のカウボーイ)
子供の幸せ最優先だが、自分にはその役目が終わったのではないかと考えている。

■ボー(ウッディーの恋人おもちゃ)
子供の愛情はわかるが、子供はすぐに成長して、忘れる。自由に生きたい。

■フォーキー(フォーク形の手作りおもちゃ)
生まれたばかりのおもちゃ。自分はゴミ。ゴミだと思っている方が楽。

■ギャビー・ギャビー(骨董品のおもちゃ)
足りない"モノ"埋めることが出来れば、愛されると考えている。

今回のテーマの一つは「迷子」

多種多様な価値観のある世界に生まれ、何を指針に生きればいいかわからない人々を象徴するのが「迷子」

それして、これら多種多様な価値観とそれぞれの幸せのために起こる対立の中で、ディズニー、ピクサーとして、現時点でどのような回答として提示されたのが、

「内なる声」、「愛」

本作の着地に本当に唸らされました。。。
具体的な結末についてはぜひ劇場で見て頂きたい!!

ところで、

「内なる声」については、動物たち多様な価値観の中で、自分の生き方を模索するウサギのジュディの仕事論を描いた作品『ズート・ピア』との比較が面白いです。

また、対女性に対する「愛」という側面で考えると、女性の自立を描いたプリンセス・シリーズの最新作であり、王子が不在の同ディズニー作品の『シュガーラッシュ2』とのラストの比較が面白い。

『シュガーラッシュ2』主人公"ラルフ"と"ウッディー"の人生観の違いがはっきり出ています!!本作を見る前にぜひ見て欲しい!!

世の中が彼らの価値観の変化、成長を受け入れ、興行的な成功を収める事が前提ですが、5年、10年後に今の価値観が古くなった時に新しい生き方を提示してくれるシリーズになるはず。

幼少期にこういう作品を見た子供はきっといい大人になると思うなぁ。。


2019年6月24日月曜日

『手作りプリン』

プリン。。。作るか。。。

とダイソーで耐熱容器を買ってきて挑戦。

意外と簡単!

かなり滑らか!!!

美味い!!!

手作りプリンって気泡が入ってボソボソのイメージでしたが、こちらのレシピは滑らか!!失敗無しです!

生地を粉ふるいで漉して白身を取り除いた後、更に茶こしで漉すとキメが細かくなって良い気がします。

生クリームと一緒に食べると口当たりが良くなります!
卵の匂いも軽減されるので、気になる人にはオススメ。

カラメルの代わりに蜂蜜もいいかも。

参考レシピこちら
https://cookpad.com/recipe/693897?psm_fnr=1



2019年6月16日日曜日

『パッドマン』:生理用品の開発に人生を捧げた男の実話!!

めちゃめちゃ良いです!
奥さんのために!と、インドで安価な“生理用品”の開発に人生を捧げた男の実話。

去年公開の映画で、2018年ベストに上げてる人もいるくらいのインド映画。ホントすごい話!!!

生理用品が高価で買うことができない奥さんのために生理用品を作ると決意する男の話なのですが、男性が生理用品の話をすることが非常識なインドの田舎では、主人公は村人全員から変人扱いです。それでも開発することをやめず、独り知識を求め大学へ向かい、借金して開発を続けた精神力と探求心には頭が下がる。

顧客の気持ちがわからなければ意味がない!!
と、彼自身が女性用の下着を身につけ、動物の血を袋に入れて、自作のナプキンを付けて自転車で走る。。。失敗してズボンが血まみれ。。。村人から変人どころか罪人扱い!

それでもやめない!精神が突き抜けすぎてます!!

機械工作を得意とする主人公が生理用品を開発するまでの流れをエンジニアリング目線で見れば、問題の発見→解決策へのPDCA→宣伝、拡散までの流れが非常に丁寧で、エンジニアリングに携わる人にも強くお勧めしたい映画でもあります。

いいものが出来ても宣伝出来なければ意味がないということもさらりと組み込まれてるとこも非常に良い。

安価で清潔な生理用品を作れることになったことも重要ですが、それ以上にこの安価なナプキンの製造技術を広め女性の雇用を促進したことも重要。しかも生理用品の単価が上がらないように、自分の儲けは度外視。

"インドにはスーパーマンはいないけど、パッドマンがいる"なんて台詞が出てきますが、現実に何万人もの女性を救ったヒーローで、この功績から国連で演説まで行ってしまいます。

国連ではないですが、TEDで本人のスピーチがあるので興味ある方はそちらもぜひ。

間違いなくお勧めしたい作品です!!


© 2018 SONY PICTURES DIGITAL PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

2019年5月18日土曜日

『ファイティン!』


アメリカに養子に出されクラブのガードマンとして働く用心棒が韓国のアームレスリングのチャンピオンを目指す話。
DVDのパッケージを見たときに、太ったおじさんが何の格闘技するんだろか??と思ったらアームレスリングでした。
思った以上に面白かった!
スポーツ映画で用心棒がプロスポーツでのし上がるといえば『ロッキー』ですが、もちろん本編中でも言及されており、映画の基本に忠実なしっかりした脚本で楽しめました!
脚本の良さはありますが、それ以上にキャラクターが魅力的。
無骨、無表情だけど力があって頼りになるマ・ドンソク演じる主人公のマーク、口達者で信用ならない弟分、イケメン好青年で韓国No1アームレスリングチャンピオン、金に汚い敵役の社長など見てて飽きない!
過剰演出ともとれるキャラクターの濃さは韓流映画の良さだなぁ。
『ロッキー』ベースのスポ根ものなのですが、戦う理由が金、名声、恋人じゃなくて自分の信念というところが現代風だなぁと思います。もう一つ、昨今多用されるあるテーマが含まれてあるのですが、ぜひ本編で!

(C)2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved



2019年4月13日土曜日

【予告編】「スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(原題)」



毎回楽しみ過ぎて予告編が心臓に悪い。。

監督はエピソード7のJ・J・エイブラムス。
エピソード8ではライアン・ジョンソン監督にスターウォーズシリーズの根幹を揺るがすような、レイの出自に関する伏線を張られ、カイロ・レンはご乱心で、
さてさて、どんなお話に仕上げるのか。。

んーー、楽しみ。






2019年4月11日木曜日

【予告編】『ジョーカー』ホアキン・フェニックスの怪演!ヒース・レジャー版越えなるか!!


監督・脚本はトッド・フィリップス。
「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」の監督です。



ジョーカー役はホアキン・フェニックス。
個人的には『her/世界で一つだけの彼女』の演技が印象的。ちなみにこの作品のAIの声はアベンジャーズのブラックウィドウを演じたカーレット・ヨハンソン。


ジョーカーと言えば、『ダークナイト』のヒースレジャー版の怪演が印象的。今見てもその迫力にうっとりする。。コミック的なジャレッド・レト版も嫌いじゃない!
ホアキン・フェニックス版はどうなるだろうな~…楽しみ!









『アクアマン』で暗い作品が多いというイメージが払しょくされたDCエクステンデッド・ユニバース!勢いに乗ってほしい!

アメリカで2019年10月4日に公開予定、日本公開日は未定。





2019年4月7日日曜日

『VICE』アメリカを裏で操ったディック・チェイニーの動機とは??



(C)2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.



■一言感想
アダム・マッケイ監督のコメディー手腕を存分に生かした政治批判が楽しく面白いけど、、重い!

■好き度
★★★

ジョージブッシュの副大統領ディック・チェイニーの話。
時に冷徹であり、時に大胆。

予告編、レビューなんかを見ていると、ジョージ・W・ブッシュ大統領の影に隠れた影の支配者という印象が強くなりますが、どうもその行動原理が支配したい!という欲求とは少し違うように見える。

この映画ではチェイニーの趣味である"釣り"が一つのテーマになっています。釣った魚を見せびらかしたり、魚への愛情があるわけではありません。

"釣り"="上手くやること"

であり、それは政治、仕事に対する姿勢でも同じ。

チェイニーが酒浸りで電気工事をしていた若かりし頃、奥さんに対して"君を失望させたくない"と一念発起して地位を求めたモチベーションは、ジョージ・W・ブッシュを目の前にして、副大統領になることを決めた瞬間の気持ちとは異なるように思います。

副大統領の権利を大統領並みにするには…
石油利権を獲得するためには…
大統領を当選させるには…

結果そのものより、結果を得るための布石を打ち獲物を狩ることそのものを楽しむ男。国民、大統領の心理を操るそのあまりに大胆な手腕でイラク戦争を引き起こすに至ったディック・チェイニー話。でも、チェイニー本人に無許可で製作!


■コメディー演出が素晴らしいアダム・マッケイ監督

本作は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』に似た構造で、史実を元にストーリーを展開するのですが、途中途中に観客に直接語りかけるいわゆる"第4の壁"を超える演出を用いて、話が鈍重になりそうなときにナレーターのメタ視点でコメディー要素を交えて楽しませてくれます。



本作でも悪趣味なジョーク、皮肉が随所に使われていますが、コメディー映画『Anchorman』シリーズ(俺たちニュースキャスター)の監督でもあり、こちらもシュールギャグ連発の笑える作品です。本作に出演しているスティーヴ・カレルの演技も見もの。



■アカデミー賞を受賞!クリスチャンベールのメイクアップ
『バットマン』のイメージ強い方もおおいかとおもいますが、太りっぷりがすごい。そして、体重の増減が半端じゃない。まとめてるサイトがあったので、引用すると以下の通り。(FRONTROW:より)

『マシニスト』(2004):29㎏減量 (58kig)
『バットマン ビギンズ』(2005):45㎏増量
『戦場からの脱出』(2006):30㎏減量
『ダークナイト』(2008):30㎏増量
『ザ・ファイター』(2010):14㎏減量
『アメリカン・ハッスル』(2014):20㎏増量



本作では18kgの増量、そして第91回アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した特殊メイクがすごすぎる。ポスターの老年期のディック・チェイニーなんてもともとのクリスチャン・ベールの面影がほとんどない。別人!!

史実をできるだけ脚色せずに伝えた作品のように見えますが、見た人の心にどう映るか、エンドロール直前まで見て頂くと、監督の皮肉交じりなラストに唸るはず。

2019年4月2日火曜日

『V.I.P. 修羅の獣たち』 痛く、激しく正義を問う狂気の韓国ノワール映画

COPYRIGHT(C)2017 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

■一言感想
強烈なバイオレンス描写で正義を問うドライな韓国ノワール

■好き度
★★★


■概要
北朝鮮の工作員、韓国の警察、国家情報院、CIAがそれぞれの思惑を胸に、北朝鮮のVIPでありながら人を殺すことを何と思わない猟奇的な殺人鬼を追う話。

■感想
監督が『新しき世界』のパク・フンジョンということで、韓国ノワール映画特有の"暗く"、"痛く"、"激しい"ノワール映画。まさに期待通り作品!

オープニングから重苦しい空気に包まれ、誰が何を追っているのかわからない。ただ、悲しみと怒りを抱えた一人の韓国人の男が粛々と人殺しの仕事をこなそうとしているという事だけ伝わってくる。この張り詰めた緊張感が今後の展開を予感させます。。

が!


正直、このオープニングの出来事を後半には全然忘れていました。。


恐らく多くの人が、その後に起きる本編に引き込まれて、エピローグで突然オープニングに引き戻される感覚を味わうのではないでしょうか。観客を唸らせるラストにつながるこの構成力さすがです。


最初のレストランでアメリカ人と思われる男のステーキにたばこを押し付ける韓国人の男。。

ステーキにたばこ押し付けるなんてもったいない!!!この悪人め!!なんて思ったのですが、これが本編を最後まで見ると、この行動も納得。。

ストーリーの中心人物は人を殺すことを何と思わないサイコパスな北朝鮮の上層部の息子。このサイコパスを北朝鮮の諜報部、韓国の警察、保安、CIAがそれぞれの思惑を胸に追う話ですが、サイコパス野郎のキム・グァンイル役のイ・ジョンソクの顔の憎たらしいこと!!!最低クズの演技が素晴らしい!!

そして、韓国ノワールならでは猟奇殺人の現場の描写がかなり衝撃的で、痛い。。ただただ痛い。。。もうキム・グァンイル絶対裁かれろ。。

この殺人鬼を追いつめたと思いきや、手を出せない!だったらこうやる!という手を変え品を変え、敵が味方になり、味方が味方を呼び、徐々に殺人鬼を追い詰めていくという点ではいわゆる犯罪アクションとして引き込まれます。

そして、少し見方を変えると、北朝鮮のVIPかつ権力と金に守られた殺人鬼であり、いわゆる社会のルールでは裁くことのできない相手への制裁という点で、ある種のダークヒーローの誕生談のような解釈もできるところも面白い点だと思います。





■監督は韓国ノワール映画の巨匠 パク・フンジョン

『新しき世界』で監督としての地位を確立したパク・フンジョンは本作について"TSUTAYA"のインタビューで以下のように語られています。


-『新しき世界』が味付けのしてあるスパイスの効いたノワール映画であるとするなら、『V.I.P. 修羅の獣たち』はスパイスの入っていないドライなノワール映画だと言えます。『新しき世界』には男たちの友情と裏切り、対立や嫉みなど感情面を描いた面白さがありましたが、本作にはそのような関係性から生じる面白さはなく、 ひたすら事件の様相を描いています。-

犯罪組織に長年潜入していた警察官が組織の後継者争いに巻き込まれる『新しき世界』(2014)も骨太のクライムサスペンス。素晴らしい作品です。



最新作は『The Witch/魔女』(2018)
こちらはアクション映画色が強いようです。見たいなぁ。





■作品データ
原題 V.I.P.
製作年 2017年 (日本劇場公開:劇場公開日 2018年6月16日)
製作国 韓国
配給 クロックワークス
上映時間:128分
映倫区分:R15+

■スタッフ
監督:パク・フンジョン
脚本:パク・フンジョン

■キャスト
チャン・ドンゴンパク・ジェヒョク
キム・ミョンミン:チェ・イド
イ・ジョンソク:キム・グァンイル
パク・ヒスン:リ・デボム
ピーター・ストーメア:ポール・グレイ